ロガーテータ


 平成26年12月13日筑波サーキットで行われた三和トレーディングさん主催の”Enjoy Circuit”に参加してきました。5月の走行以来筑波に行くたびに雨に降られてタイムアタック出来ていない状態でしたが、当日は晴天に恵まれお昼頃には絶好のタイムアタック状況になりました。本来は前回の仕様からカムの交換を行う予定でいましたが、日常業務に追われてエンジンは手付かず・・・タイヤを13インチの048新品に替え、リヤに若干のキャンバーをかけて当日に挑みました。走行時間の合間がかなり余裕がありましたので、走行ごとにEマネージの本体ロガーを使用してデータを確認〜細かく燃調を詰めて走行に臨み3走めで念願の目標タイムの1分9秒台を記録できました!来期からインジェクションクラスでのサブコン装着が不可になるのですが、これで思い残すことなくフルコンに戻す事が出来ます。(現在のエンジン仕様は5月18日と同じです) 当日は7000rpmシフトでベストラップをマークしました。
来期はエンジン制御にアダプトロニックECU・スロットルはドライブバイワイヤ・ノーマルECUのアイドル回転数(850rpm)に制約を受けないのでカムを300度前後に変更、1分8秒台を目標にインジェクションミニ最速タイムの更新をしたいと考えています。

ノーマルECU+トラストサブコンEマネージ装着SPIミニ筑波最速ラップ更新              平成26年12月14日


ノーマルECU+トラストサブコンEマネージ装着SPIミニ筑波最速ラップ更新            平成26年5月18日


レブリミッターカット設定です。HOLDにノーマルECUのレブリミットから300〜400rpm下の回転数を入力します。この数値の設定が非常に需要です。空ぶかしでうまく回っても実走で作動しない場合も多々有ります。私が調整したMINISPIでもHOLDの数値が各車両により異なり、その為現車で実走設定が必要な項目です。HOLDの回転数はおおむね6250rpm〜6500rpmの範囲に収まっています。パラメータの待機時間は0のままで良いようです。
決して空ぶかしで設定を行わないで下さい(最低2速出来れば3速で合わせる)
今回レブリミッターカット設定に随分てこずりましたが・・・







インジェクター補正MAP2です。このMAPでは縦軸にスロットルを選択してノーマルECUのフィードバック範囲外(全開域など)の補正を行います。左の設定はレース用の車両の為横軸のスケールを変更して主に5000rpm以降を細かく調整できるようにしています。横軸の最終回転数は6350rpm補正値を0にしているのはレブリミッターカット設定後に補正がかからないようにするためです。

インジェクター補正MAP1です。このMAPでは縦軸にエアフロを選択してノーマルECUのフィードバック範囲の補正を行います。こちらもVitooのフィードバック率が90%〜100%程度になるように調整していきます。左の設定はレース用の車両なのでほとんど詰めていませんが、ハイカム装着のロードカーの場合重要なMAPです。ノーマルECUでの稼動が問題ない場合にはほとんど使用しません。

エアフロ補正MAPです。ノーマルECUでの稼動に問題がない場合には使用しません。今回の車両はオーバラップの大きなカムが装着されていますのでアイドリング時の負圧がノーマル状態とは大きく異なります。数値の設定はアイドリング時にエアフロ電圧が1.7V程度になるように調整してあります。アナログ電圧設定を使用してアイドリング時のエアフロ電圧をクリップしても良いのですが、多少の揺らぎは欲しいのでこちらで・・・アイドリング以外の燃料の増減はインジェクターMAPで行います、それはエアフロの読み込み値を変更すると点火時期にも影響が有るためです。

燃圧をノーマルの2倍以上、2.5`かけていますので、この設定でイニシャル噴射時間の変更をしておきます。
設定は ノーマル100ccに対して変更後125cc と実際の噴射量とは違いますが、あくまでも係数なので分かりやすくノーマルを100としています。この設定で全ての噴射時間がノーマルECUから入力される時間の80%になります。数値の設定方法は、暖気後アイドリングで
Vitooのフィードバック率が90%〜100%程度になるように調整すればおおよそOKです。
 2014年5月18日筑波サーキットで行われたRACING MATE SUPER BATTLE of MINI 第2戦のインジェクションクラスにCSA高橋が参加してきました。ノーマルECUを使いサブコンの装着が可能なインジェクションクラスでSPI・MINIのレコードタイム
1.10’861
を記録、
エンジンは1380ccにオリジナルヘッド&ケント276を装着しています。このぐらいのカムならノーマルと同じ850rpmでアイドリングさせられるのもインジェクションの強みです。当日使用したEマネージの設定を公開しておきます。MAPはエアフロ補正MAP・インジェクター補正MAP1・インジェクター補正MAP2・レブリミッターカット設定のみで、パラメータではインジェクターサイズ変更設定を使用しています。前回から車両の変更は、販売予定のEマネージプライベーターモデル」を使用、点火系統にEマネージを使用せず’97ノーマルECUの点火制御+ノーマルコイルを、排気系統にLCB&ショート管を装着してタイヤを12インチに変更しました。ロガーデータでは最終手前の最高速は147.28`でした。
第3戦は一回お休み、第4戦までに作用角の大きなカムへの改装とヘッドの交換を行い、AOKI自身参加したいと思います。

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