Eマネージの機能や各MAPの内容・使用方法などを一部紹介します。


Eマネージ・アルティメイト操作マニュアル メーカーサイトはこちら

令和3年3月13日
自社シャーシダイナモにてセッティング、100PSオーバーしました。
IHIハイフロータービン(第1・第2触媒ともにノーマル) HKSマフラー トラスト製インタークーラー
ボッシュ347tインジェクター ECUオリジナルデータ プロフィックEVC Eマネージアルティメイト
 
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令和3年2月7日
HA36S アルトワークスにEマネージアルティメイトを装着しました。
ECUエラーなくインジェクターの増減補正出来る事を確認しました。
ECU書き換え+Eマネージでさらに詳細にセッティングする事が可能になりました。

令和2年1月30日

アルトワークスHA36S用、4barインタンクレギュレーター
  純正タンクユニットへ無加工で装着可能です。
  リターンの増設をせずに燃圧を上げる事が出来ます。 
       当社ヤフオクショップにて販売中

以下随時更新いたします。(最上段が最新更新内容です)

2019年11月 ここまではROVERMINI用の設定になっています。
         現在アルトワークスHA36Sに取り付け開始〜近日公開

2018年10月25日追記

イグナイター内臓型のECUは「Eマネージ操作マニュアル」P35の設定でECUを改造しなくても使用可能です。
その場合、入力設定に「プルアップ」・出力は点火イグナイターの装着が必要です。

注 同時点火の場合点火信号入力のプルアップ電源が点火干渉をおこすので、ダイドード等で対策が必要。


ハイカム使用時のセッティングについて                平成26年1月7日

             
エアフロ補正MAP・1.7V付近にクリップ          INJ補正MAP1&2 赤=フィードバック領域/ピンク=全開領域 

上のMAPはノーマルECUではアイドリングしないオーバーラップの大きなカムを装着したエンジンのセッティングMAPです。 
オーバーラップの大きなカムを装着した場合には、ノーマルカムに比べてアイドリングの負圧が小さくなり且つ変動幅(波打ち)が大きくなります。
=負圧センサーの電圧値は上昇及びハンチングしますので、目標電圧値にクリップするような感じで調整します。
調整の目安に使う診断機の項目はO2センサーのフィードバック数値で、およそ「90%」程度になるように調整します。

インジェクション補正MAPは2面立ち上げ、ひとつは負荷軸にエアフロを選択〜フィードバック領域の調整に使用します。
こちらもノーマルECUのフィードバック領域をO2センサーのフィードバック数値でおよそ「90%」程度になるように調整します。
もうひとつは全開領域の調整に使用します。こちらはEマネージ内蔵ロガーを使用して目標出力空燃費に調整します。

アイドリング回転数制御はノーマルECUに依存していますので、およそ900rpmでアイドリングできるエンジンにはこの方法のみでOKです。
またハイカム装着時にノーマルECUの制御範囲を超えてアイドリング回転数を上げなければなら無いような場合の対策は別の機会にご紹介します。

注1・・・低いアイドリングでストールしてしまう場合、ハイカムに由来するものなのか
      エンジンの組み立て方なのか(フリクションが大きすぎる)検討が必要な場合も有ります。
注2・・・上記MAPは燃圧2bar・パラメータなども変更を行っています。
注3・・・ワイドバンドO2センサー「LC1」を使用してフィードバックセンターをAF13.5に変更しています。

* エアフロ配線が必要です。


インジェクターの増量設定                        平成25年10月20日


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インジェクターのパラメータ設定画面です。画面下の数値設定でインジェクターサイズ変更時の設定が出来ます。
サイズ項目の{ノーマル}にノーマルの噴射量(cc/min)を入力〜{交換後}に変更後の噴射料を入力します。
上の例はノーマルの燃圧を2バール程度に変更した場合の入力数値です。
      
* インジェクター洗浄&テスト機器アズニューを使用しての実測値
この設定をする事で、インジェクターの噴射時間をEマネージが修正しイニシャル噴射時間を調整してくれます。

上記例でのイニシャル噴射時間係数は 420cc ÷ 600cc × % =70% となります。

ノーマル420cc時の1秒間噴射量                 420cc ÷ 60min = 7cc
未設定、増量インジェクター600cc噴射量            600cc ÷ 60min = 
10cc
パラメータ設定後の増量インジェクター600cc噴射量     600cc ÷ 60min × (1秒×70%) = 7cc 
と、パラメータ設定を行うことで同じ噴射量になります。

ノーマルインジェクターで開弁率が100%に近づいた場合には噴射量を増やすことで対処できます。

例  上限7600回転時の1回転辺りに要する時間  1秒 ÷ (7600 ÷ 60秒) ≒ 0.00789秒 = 7.89mS
   無効噴射時間等を考慮するとインジェクター開弁時間 7mS 程度でインッジェクターの増量を検討 〜
   上の例で設定した場合同じ噴射量でも 「7mS × 70%」で4.9mSまで時間を短縮できるので
   更なるパワーアップにも対処可能になります。

その他、無効噴射時間の異なるインジェクターを使用する場合には下の{無効噴射時間}パラメータで調整します。

 


リミッターカット時の注意点                      平成25年10月14日


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Eマネージを装着する事で、ミニのノーマルECU回転リミッターがかかる6500rpm以降を
Eマネージで制御する事で8500rpmまで稼動させることが出来ます。
その場合には十分なハード面(特にバルブスプリングのサージ対策)の対策を行うことが必要です。

*デスビモデルは7000RPM程度で点火干渉を起こし、リミッターの用になるECUがあります。


データロガーによるセッティングの確認               平成25年10月13日

  →  
セッティング前                セッティング後         クリックで拡大します。

インジェクターの噴射時間を調整する事で全開域の空燃費(A/F値)を調整した後、ロガーによるデータの確認をします。
ロガーに映し出すデータは任意で選択できますので、必要に応じて見やすくしています。
上の例では3種類に限定しています。黄緑=スロットル開度・赤=エンジン回転数・ピンク=A/F値
左は調整前です。青線で囲んである部分はリーン・そこから右に多少リッチめになっています。
右の画面は調整後のロガー画面です。おおむねA/F値が横一直線になっています。
データロガーを使うことで確認が容易に出来ます。


Eマネージの装着イメージ                        平成25年10月12日


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お問い合わせ頂く中で「そもそもサブコンとは何?」と言う方が少なくは有りません。
簡単ですがEマネージ装着のイメージ図を作ってみましたので、参考にしてください。


空きチャンネルを利用したエアコンコンプレッサーコントロール   平成25年10月6日

 
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インジェクタードライブの空きチャンネルを使用して、「NVCS/リレー」でリレーをコントロールできます。
今回はエアコンのコンプレッサーをコントロールします。MAPSELECTで「NVCS設定」にチェックを入れMAPを立ち上げます。
負荷軸×回転軸のMAPはON/OFFでリレーのコントロールが出来、負荷軸はアクセル開度orバキュームセンサー電圧から選べます。
MAPは998インジェクションのエアコンコンプレッサーのもので、アイドリング時とアクセル全開時にコンプレッサーをOFFにしています。
リレーコントロールなので、エアコン以外にも使い道は色々有ると思います。


空きチャンネルを利用したミクスチャーコントローラー  平成25年10月4日

   
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フロントパネルの「OPTION2」コネクタを利用したミクスチャーコントローラーです。「温度センサー・吸気温」を選択して、
MAPSELECTで「吸気温補正設定」にチェックを入れます。  *要ジャンパ設定変更
コントローラーツマミのセンターを中心に、インジェクターの噴射時間を−12%〜+13%まで可変できます。
増減する数値は任意に設定できますが、インジェクター補正のトータルに対してかかりますので
クローズドループ時のフィードバック数値に注意が必要です。


ミクスチャーコントローラー受注生産販売いたします。
価格 8,800円(消費税別) 納期1週間 Eマネージアルティメイト用汎用品です。


 データ取りMAP&エアフロ出力MAP

高度な使い方をすれば、Dジェットロ制御からスロットル制御へすることも可能です。
データ取りMAPで全体のエアフロ電圧出力値を取得し、エアフロ出力MAPで圧力センサーの信号線へ
MAPに設定した電圧値を入力、インジェクターの補正をスロットルへ変更する事で可能にします。
かなり高度なセッティングですが、ハイチューンされたエンジンなどではハイレスポンスが期待できます。


 点火カット設定

パラメータ設定項目のひとつです。一番上の「 スタート 」は車速パルスを入力する事で使用できる
スタートリミッターです。一番下の「 車速パルス数 」に指定したパルス数が入力されるまで、
設定回転数で点火リミットし、アクセル全開状態でも、設定値に回転数を保ちます。
タイヤ1回転に4パル入力の車速センサーを装着し、「 車速パルス数 」に( 16 ) を設定すると、
タイヤ4回転で点火リミッターが解除されます。
「 通常 」は普通の回転リミッターとして設定。
「 シフトアップ 」はスイッチ入力のリミッターで
一般的にはシフトアップ時のドロップ回転数を設定して、アクセル全開のままシフトアップ出来るようにするものですが・・・
スイッチの入力で設定回転数に点火リミットする機能です。
点火カット機能は競技専用で、触媒付の車両に使用すると触媒を焼損してしまう恐れがありますので!!


 パラメータ設定 フロントパネル

本体前面の機能を設定するパラメータ画面です。一番下のDIPスイッチ4項目では、
前面4つのDIPスイッチにMAPのON/OFFを振り分ける事が出来ます。
インジェクター補正・点火補正は各2MAP有るので、DIPスイッチ1にインジェクター補正MAP1を
DIPスイッチ2にインジェクター補正MAP2を設定しておくことで、2つの補正データの切り替えが出来ます。
1には街載り用に全体的に薄めな燃費仕様で、2にはパンチの効いたフルパワー仕様で等とするのも良いでしょう。
ただし、1・2ともにONの場合は2つの補正値の合計になるので、切り替えは確実に。
その他、使用しているMAP全てのON/OFFを設定できます。
また,上段のオプション1・2は全面コネクタ入力の設定です。1はワイドバンドAFを入力で確定
2はスイッチの増設で、DIPスイッチと同じように使用することが出来ます。


 外部出力設定MAP

もともとは、NVCS・日産の可変バルブ用MAPになりますが、2軸のリレードライブです。
インジェクター設定の空きチャンネルで使用可。MAP内のON/OFFでアースドライブです。
いろいろ出来そうですね!


 加速補正MAP

セッティングで一番重要と言っても良いMAPで、サーキット走行ではアクセル全閉〜全開のような
急激なスロットル変化に対応するための補正MAPです。ライトチューニング程度の場合あまりいじりませんが
ハイチューンの場合は補正が必要になってきます。このMAPで急加速やシフトアップ後のAFのズレを補正します。
スロットル変化量や減衰時間はロガー機能を使用する事でおおむね割り出すことが出来るので、
感覚に頼らず確実なセッティングが可能です。


 ロガー画面

ロガー機能を使用することで、目視や感覚に頼らないセッティングが可能です。
使用しているMAP全てをロギングすることが出来、表示項目の設定で、必要な項目だけ表示して
見やすい画面にすることもできます。外部スイッチの増設で本体のみでもロギング出来ます。
ロガージャンプ機能を使用することで、ロガー画面と各MAPがリンクするので、変更したい箇所の
特定に大変便利です。また2点間計測機能を使用することで、サーキット走行でのセッティング後の変化

        (例 同一場所・ストレート3速 4500rpm〜6500rpm 間での到達時間 )

などもデータを確認しながら確実にセッティングすることが可能です。


インジェクッションのチューニングを始めた一昔前は、この機能だけでも高価な物でしたが・・・


 レブリミッターカット設定  → 

ECUレブリミッターカット後の噴射をインジェクターに行わせる為の設定です。
試用の為空ぶかしで設定してみたところ、ECU燃料カット領域を超えて回ります。

左が未設定、右が設定後のロガー画面です。
設定だけで簡単に回ってしましますので、物理的サージ対策は必項です!


 気筒別点火補正MAP 

’97以降の同時点火モデルの場合、点火信号を2チャンネル使用します。
このMAPは各チャンネル別に補正をかける事が出来るので、
1・4番と2・3番の点火時期を位相させる事が可能です。
スキャッターパターンカムシャフトならぬ、スキャッターイグニッションシステムの完成!
5ポートエンジンには有効なシステムです。


 インジェクター設定     水温リレー設定
                                 数値はイメージです。

左はパラメーター設定画面のインジェクター設定ページです。SPIの場合使用するインジェクターは1本なので
その他の7チャンネルを任意に使用できます。画像はCH−A/リレー水温で、電動ファンコントロールしています。
その他MAPセレクト可能なワーニングリレー制御や2軸MAPが使用できるリレー制御等、想像力をかき立てられます・・・
右は電動ファンリレーの温度設定画面です。ノーマルとの違いは、作動温度を取得する場所がラジエター下ではなく
MEMSの水温センサー位置 ( エンジンから出てきた直後の高温状態 ) なので、考慮した設定温度にします


 上からA/FフィードバックMAP・インジェクター補正MAP・データ採りMAP
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横軸が回転数/縦軸がバキュームセンサーの電圧値になります。
色々な使い方が出来ますが、まずはノーマル〜ライトチューニングの場合のインジェクター補正の駆け方から。
データ採りMAPの取得データを 「 AF 」 に設定します。
この状態で走行することで、MAP上の各コマにAF値が代入されていきます。
MEMSのフィードバック領域の数値は14.6近辺を示し、ループオープンでは
濃い数値 (10〜12程度) になります。A/FフィードバックMAPを使用する場合、MEMSの
フィードバック領域を 「 フィードバック不可 」 設定することで、2重フィードバックを避けます。
それ以外の部分に目標となるAF値を入力し走行するだけで、目標空燃費になるよう、インジェクター補正MAP
が自動的に更新されていきます。ただし、走行負荷の状態や、センサーのサンプリング速度・
Eマネのフィードバック速度設定などにより、AF値が定まらないので、おおむね補正値を割り出した後、
手動でMAPを均していくと良いでしょう。ハイチューンを施した場合等は、縦軸のイニシャル数値が大きく
ズレるので、違う方法でセッティングします。