ボルトオンでパワーアップを目的にスーパーチャージャーを装着してみる事にしました。ノーマルエンジンを使用するのでパワー的には90馬力程度を目標に開発していきます。まずはフルコン装着済みのAOKIの通勤車両に装着して評価テストを行い、ノーマルECUでの装着もテストしてみたいと思います。選んだユニットは今はやりの遠心式チャージャーと言うもので、ルーツ式などと比べて機械損失が少なく、ユニット自体も非常にコンパクトで、ミニのエアコンコンプレッサーと同じくらいです。タービン潤滑用のオイルはエンジンに帰属せずユニット本体にオイルポンプを内蔵しているので、オイルラインの取り回しも簡単に済みそうです。

ミニ1.3I にスーパーチャージャーを付けよう  平成20年7月31日スタート
























クーパー
クーパー 内装写真
ディーラー車、右ハンドル、タヒチブルー、車検切れ、53000`(52400`時メーター交換)、4MT、ロトレックススーパーチャージャー、エンジン&ミッション・OH、フレームマウント他ブッシュ類交換済み、キャラック5Jアルミ、R7・8部山、HI−LO、KYB8段ショック、ステンレスブレーキホース、クワイフLSD、デジタルメーター、(車速・回転数・ギヤポジション・トリップメーター・油温・水温・排気温・油圧表示)、HKS・F−CON・VPROフル制御、コブラバケット×2脚、FRPボンネット他・・・リヤ軽度の修復歴有り。

平成22年5月 新しいオーナー様に嫁ぎました。











                                        































9月1日    大容量インジェクター取り付け画像
         TC2000車載映像YouTube 

8月29日三和さん主催の筑波サーキットコース2000走行会へ行ってきました。今回は容量の大きなインジェクターに交換して、20分×3本 計60分を、3速ギヤのみ、リミット7000rpm全開走行でサーキットセッティングを行うことが出来ました。大容量のインジェクター1本でドライブした場合、低回転時の荒さが目立ちますが今後調整していきたいと思います。


7月19日   ロガー画面・画像

筑波サーキットにてテスト走行を行いました。7月に入り社屋の電気工事で1週間以上作業が出来なかった為、前回の不都合箇所を全て修正出来ずに。燃料ポンプの交換とレギュレーターの調整のみ行いましたが、計算上ではまだインジェクター噴射量が足りずリミット6000rpmでのデータ採りとしました。前回は3速ホールド走行でしたが、今回は4速まで使用してデータを取得。途中何回かデータを吸い上げ確認しながら走行を続けて行きましたが、前回よりブーストが低くなっていました???試しに3速ホールド7000rpmで一周のみ走行〜データを吸い上げるとしっかりブースとがかかっていました。どうやらトップギヤの場合、回転上昇が遅くフルブースとがかからないようです。1・2速では回転上昇が早くてブーストがかからず???3速で全域の燃調を取り車速補正をかける感じが良いようですが・・・今回は多少インジェクターの容量を上げましたが、やはり6000rpm以上では燃料が足りなくなりました!その他、街乗りでは吸気温度の上昇が気になっていましたが、サーキットのように車速が出ている場合は許容範囲に収まっています。デジタルメーターとV‐PROの積算距離計精度も確認出来ました。

ベストタイム 1分16秒70  裏ストレートエンド車速 132・16`   ストレートエンド車速 133.17`


7月1日  

7月19日筑波サーキットにて三和さんの走行会があり、前回の不都合箇所を修正してテストを行います。変更点は燃料ポンプの交換と最大過給圧の制御です。過給圧制御には2点ほど部品を調達しましたので、事前テストを行いどちらで行くか決めたいと思います。パワーは落ちますが最大過給圧を0.4`ぐらいにしてみます。画像はレーステクノロジーDASH2デジタルメーターの作動画像です・画質があまり良くありませんが・・・・


6月18日  画像&詳細

ある程度カタチになりました。マダマダ試作状態ですが。


6月3日    画像

インジェクターの燃圧も決まり、エンジンのパーツを加工に出している間に車体を綺麗にしました。今までAOKIの足車&実験車として使用していたので、あちこち切った貼った状態に・・・外装の仕上げ・内装の作り変え・エンジンハーネスの新規製作など。。。近日中に完成予定!!        予定


5月22日   画像  

エンジン仕様変更後のフルコンセッティングは、スピードスロットル制御の場合「アクセル開度×回転数」圧力制御の場合「マニフォールド圧力値×回転数」マップに任意の目標空燃費を入力して、フィードバックをかけシャシダイで基本を創り、手作業で経験値補正をかけトップギヤで全開に出来るサーキットにて実走セットを完成させるようにしています。これはローリングロードや街中の2速全開などでは負荷がかから無い事と回転上昇が早い為に燃調が薄く出るためです。先日のミニデイ持ち込んだ1300T仕様と今回のスーパーチャージャーは共にインジェクターの容量不足になりましたが、ノーマルインジェクターにノーマルの燃圧では95馬力近辺が限界のようです。燃圧を上げての容量確保も多少は可能ですが、スーパーチャージャーの場合イニシャル燃圧+過給圧になる為もともと燃圧の低いインジェクターが何処まで耐えるのか??また燃圧を上げた場合純正燃料ポンプのパイプの接合部から燃料漏れを起こす事を以前のテストで確認しているので、ポンプの交換も必要になります。いくつか存在する同型で容量の大きなインジェクターは入手困難な為、加工装着も含めてインジェクターの容量確保が今後の課題となりました。画像はノーマルインジェクターの燃圧と容量のチェック及び圧力上昇時の作動テスト風景です。


5月21日   画像1  画像2

5月19日筑波テストに行って来ました。コースINから徐々にペースを上げて行き数周後には全開走行、ミッションはノーマル・ファイナルもノーマルの3.21のままですが、1ヘア・2ヘアともに3速のまま楽々走行、3000rpmから十分使えます。そのままトップエンドの7000rpmまで・スピードレンジにして60`〜140`まで3速ギヤひとつでまるでカートのような走行が可能でした。5000rpm超えたあたりから明らかにノッキングが入っていた事と空燃比が定まらず2本目までに調整をするためスロー走行と全開走行を繰り返しアクセル開度などを試し見ました。2ヘアを全開で立ち上がり裏直の真中でいきなりバックミラーに白煙が!!後続車が居ない事を確認して無理やりピットロードへ〜そのまま待機所に移動。エンジンは動いているもののクランクケース側に燃焼圧力が抜けているような・・・当日は定休日だったので午後からお店でエンジンを降ろして確認する事に。ヘッドを開けるとモノの見事にガスケットが抜けていました!それも4番シリンダーからプッシュロットホールに向けて大きく!!データを確認するとシャシダイ測定時のブースとをはるかに超え0.6K以上のブースとがかかっていました。。。やはり無付加のローラーと実走の差は大きく、更に5200rpm以上でインジェクターがフルオープンに・完全にリーン状態でノッキング〜ガスケットトラブルになったようです。しかしガスケットのおかげでエンジン本体は助かりましたが・・・今後の課題が見つかった一日でした。


5月12日   画像

順調にセッティングも進みましたが一点問題が。スロットルボディーとインマニの間に挟むインシュレーターから圧力漏れが!フルブーストで走行するとインシュレーターのの間からガソリンが滲んでいました。厚手の物や耐ガソリン製のゴムシート等で製作して試しましたが全て滲んできます。エア漏れだけであれば危険は無いのですが、この位置はインジェクターの下流に有るのでガソリンが漏れるのは危険!!インシュレーターに溝加工を施しOリングを合わせ面に装着出来るよう加工しました。インシュレーターは44Фなので今回は44mm口径にスロットルを加工及び下面取り付け部を平面加工しました。これで圧力抜けが防げると良いのですが・・・5月19日は三和さんの筑波走行会で全開テストを行う予定です。


4月9日    画像

以外に何の問題もなく走ります。セッティングはパワーチェック時の甘めで実走データを採っていきます。アイドリングの安定も過給管内にAACを備えているので心配しましたが、NA仕様より安定しているように感じます。
過給のかかり方はルーツ式とターボの中間という感じです。ルーツ式の場合回転数と吐出量が比例的で全域で過給され、ターボの場合はインターセプトさせてから過給コントロールをしますが、遠心式の場合回転の上昇とともに過給圧が上昇するようです。チャージャーサイズの変更により早めに目標過給圧に到達して過給圧コントロールが出来れば又違った感じになるのではないでしょうか。。

全開時 過給圧データ(VPROロギングデータ)

回転数   1800   2025   2700   3150   3825   4275   4950   5400   5850〜7000
過給圧    0.03    0.13   0.23   0.23    0.28   0.34    0.39   0.44      0.49      


4月2日     

シャシダイにて初期セットを行いました。初期と言う事で過給時の空燃費も安全の為濃い目、点火遅角量も大目の安全セットでパワーチェック。最高出力94馬力/5700rpm・最大トルク12.8K/4400rpm最大過給圧0・49でした。燃調と点火時期を詰めればまだパワーは出そうですが、ノーマルエンジンの場合このあたりが良いと思うので出力追うより若干過給圧を落として、燃費を優先するようなセットを探して見たいと思います。また カムを変えて出力を上げる場合は最大トルク発生回転数を高回転化して出力を上げる為、出力カーブが大きく変わりますが、スーパーチャージャーの場合最大出力発生回転数・パワーカーブともにノーマルエンジンに準じるようです。エンジン本体に手を入れればかなりの所までパワーアップ出来るのではないでしょうか。。以前試した
NOSよりは安全に・・・


3月29日      画像

3ヶ月ぶりにいじるスーパーチャージャーのエンジンルーム「何?どうなってるの??」と言う感じ・・・全てを把握するまでに多少の時間を必要としましたが!完成!!配管・配線等切った貼った感は否めませんが、試作と言う事で。。。空ぶかしではしっかりブーストかかってます!!!今後シャシダイと実走でセッティングを詰めて行きます。


’09年3月24日  画像

一般業務に追われサージタンクの作成がのびのびに・・・そんなある日、スロットルヘッドカバーの作成でお世話になっているIさんが来たので無理やりお願いする事に!!HKSパワーフローのベースを使用する事と、イメージだけ伝えて後は丸投げ。。。出来てきました。過給時のブースト抜けが無い様にとあわせ面全てをOリングにするなど、何時もながら気が利く一品!近日中テスト再開です。


12月16日

初期セットも完了したので早速実走させる事に。そろぉ〜とスタート・・・直線の信号待ちからフルスロットルで加速・・・ブーストがかからない??ので、一度工場に戻りエンジンルームを確認すると・・・エアクリーナーBOXを流用したサージタンクの繋ぎ目が圧力に耐え切れずほぼ全周はがれてエア漏れを起こしていました。0.3〜0.4K位のブースとなので大丈夫だろうと安易に考えていたのが仇に。これからサージタンクの設計に取り掛かります。。。


12月14日 詳細図PDFファイル

全てのパーツを本組しました。V‐PROのデータを取り合えず創りエンジン始動に成功。今後シャーシダイナモで初期マップ作成後、実走にてセッティングを詰めて行きます。


11月30日 画像

車体にエンジンを積み必要な補機類を配置してみました。スーパーチャージャー本体&パイピング以外で必要な補機類は・・・タービン用オイルクーラー・オイルリザーブタンク・オイルフィルター・燃圧レギュレーター・ブローオフバルブ。AACバルブは加給管内でスロットルバタフライの上流と下流をバイパスさせる為一工夫必要なようです。。。その他いろいろな物の配置換えが必要でした。


11月20日 画像

ステーが完成して本格的にくみ上げてみました。不都合箇所は無いので今後車上にてパイピングを進めていきます。


10月3日  画像

タービンステーのベース部分が出来上がってきました。5mm厚の一枚ものなのでエアコンコンプレッサーステーに装着して、立体的に補強材を入れていきますが、ここからは現物合わせとなります。


9月13日  画像

タービンステーの図面が完成しました。最終確認の為再度5mm厚のアクリル板にて製作・装着状態を確認しました。あわせてベルトの選定も終了。製作会社に依頼してスチール素材からレーザーカッターにて切り出してもらいます。


8月27日  画像

お盆休みがあけて出社するとスーパーチャージャーの販売元の開発の方からFAXが入っていました。ホームページの内容を確認していただいたようで、タービンの取り付け角度の不備とベルトのかかり代が少ないとのご指摘。タービンはハウジングをばらして組みかえて完了。ベルトはオルタネーターとスーパーチャージャーの間にアイドラープーリーを増設して指定のかかり代になるようにしました。とりあえずアクリル板にてステーを製作・仮組みしてみました。これから多少の修正を加えて図面を製作します。


8月15日  画像

図面を引き確認の為に5mm厚のアクリル板でステーを作成して装着してみました。ベルトの位置確認が出来ました。ステーの細かい部分を修正した図面を作成して休み明けにステーの作成を行います。


8月13日  画像
車上にてコンプレッサーの位置確認を行いました。心配していた補機類との干渉はまったく無く取り付けることが出来るようです。この後エンジンを下ろしてステーの座標確認を行いステーの製作に入ります。


8月9日  画像
タービンインテークにエアクリーナーを装着しました、この状態でエンジンにフィティングしていきます。次の作業は車両上でコンプレッサーの位置確認後エンジンを下ろしてステーの製作に入ります。